新型コロナウイルス(Covid-19)の影響により、タイへ入国する外国人は渡航者自身で自己隔離を行うホテルを手配する必要があります。
タイ政府公衆衛生省指定のタイ政府代替検疫施設(ASQホテル)での隔離が義務付けられており、ASQ滞在費用はすべて自己負担となります。タイ政府代替検疫施設(ASQホテル)に登録されていないホテルでの隔離はできません。
タイ政府代替検疫施設(ASQホテル)とは
タイ政府代替検疫施設(Alternative State Quarantine(ASQ)) は、渡航者の自己負担でタイの政府承認ホテルで2週間の検疫を行うプロセスです。
タイ政府代替検疫施設に認定されたホテルのASQパッケージには、必ず下記が宿泊代金に含まれています。
- 到着日を0日目として15泊16日の宿泊(1名1室)
- 朝食、昼食、夕食の1日3回の食事
- スワンナプーム空港またはドンムアン空港からホテルまでの片道送迎
- 提携病院でのCovid-19テスト2回
- 提携病院へ健康相談
上記が基本で、ホテル独自の特典としてランドリーサービス、チェックアウト日のホテルからの指定場所までの片道送迎などを提供しているホテルもあります。
タイ政府代替検疫施設(ASQホテル)の予約方法
タイ政府代替検疫施設(ASQホテル)は、基本的に各ホテルに直接予約を行います。一部の旅行代理店や予約サイトでも予約ができます。
ホテル予約サイトの agoda がASQホテルの専用ページを用意しています。各ホテルに1軒1軒問合せをすることなくASQホテルの空室、料金を一覧で一気に見れるので、agodaからの予約がオススメです。
ASQホテルを予約した後に、下記の書類をホテルにメールで提出する必要があります。メールのやり取りは英語かタイ語になりますので、不安な方は日系ホテルか日本語スタッフがいるホテルを予約した方が良いと思います。
- 航空券
- パスポートのコピー(顔写真ページ)
- 入国許可証(COE)
- 隔離終了後のタイ国内住所
- 10万米ドル以上の治療補償額の英文医療保険証(Covid-19関連疾病治療費の補償を含む)
- 保護者同意書(15歳以下の未成年者が単独で滞在する場合)
2020年12月までは入国許可証(COE)申請にASQホテルの予約確認書が必要でしたが、2021年1月より入国許可証(COE)を先に申請して、後日入国許可証(COE)申請システムに予約確認書をアップロードすることも可能になりました。
また、英文医療保険証ですが、日本からの渡航者であれば東京海上や三井住友海上などの損害保険会社の海外旅行保険に加入されると思います。しかし通常発行される保険証券には「Covid-19関連疾病治療費の補償を含む」ことが明記されていない為、保険会社へ付保証明の発行を依頼することになります。保険会社によって異なりますが、付保証明の発行までに1~2週間掛かるようです。早めに手続きを行いましょう。
ASQパッケージでは、隔離を目的としているので1人で1部屋を使用することが基本となりますが、婚姻関係や家族関係が証明できれば、2人で1部屋に宿泊することや、客室内のドアで行き来ができるコネクティングルームを用意してもらうことも可能となっています。
家族関係を証明する書類として戸籍謄本がありますが、日本語で発行された書類はそのまま海外では通用しない為、ご自身で英語に翻訳して、戸籍謄本原本に英訳した書類を添付して公証役場で認証を受ける必要があります。
また、タイはハーグ条約には加盟していませんので、公証役場での認証の後に駐日タイ王国大使館の認証も取得する必要があります。戸籍謄本取得から駐日タイ王国大使館の認証取得までに最短でも1週間は見た方が良いでしょう。尚、東京都、神奈川県、大阪府以外の公証役場で認証取得した場合は、公証役場の認証の後に外務省 領事サービス室の認証も取得する必要がありますので、更に日数がかかります。詳しくはこちらをご参照ください。